11月26日

昼間、また少し雪が舞ったらしい。

 

仕事が終わって外に出たときには小雨になっていて、少し濡れた。帰り道に「柿の木駐車場」という名前の駐車場があって、砂利の駐車場のはじっこでも真ん中でもないくらいの場所にでっかい柿の木が植わっている。いつも、いい名前の駐車場だよなと思いながら通るんだけど、ふと柿の木を見上げたら小さめの柿がたくさん生っていて、でも木の下には柿はひとつも落ちていなかった。誰かが拾っているのかな、それとも落ちる前に切ってしまっているのかな、と思いながら通り過ぎる。小雨の夜に小さい柿は風で揺れるばかりだった。